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森田 洋右
JAERI-M 83-128, 135 Pages, 1983/09
ヨウ素を開始剤としたテトラオキサン-1,3-ジオキソラン-メチラール系固相共重合を15lのニーダー型重合機を用いて研究した。共重合により、非常に熱安定性の高いオキシメチレンコポリマーが高収率で得られることが見い出された。高分解能NMR.走査型電子顕微鏡、示差熱量計、ゲルパーミエイションクロマトクラフによって、得られたポリマーの諸物性および重合機構を明らかにした。また、本固相共重合においては重合後、未反応モノマーや不純物を含んだ重合物をベント式押出機によって直接ペレット化することができる。このため、本法はポリオキシメチレンの製造法として、その著しく簡略化されたポリマーの機械的諸物性を測定し、すでに市販されているジュラコン(ポリプラスチックス製)やデルリン(デュポン製)のそれと比較した。
森田 洋右; 石垣 功; 熊倉 稔; 渡辺 祐平; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 23(11), p.3395 - 3409, 1979/00
被引用回数:21,3ジオキソランとテトラオキサンの固相共重合の機構を明らかにするために、1,3ジオキソランの消費速度がガスクロマトグラフによって測定され、また、共重合体(ポリマー)の共重合組成が高分解能NMR,DSCによって測定された。以上の結果から、本重合系に1,3ジオキソランを重合開始時に1度に添加すると、不均一組成分布をもった共重合体がえられる。しかしながら、このような固相共重合においても、1,3ジオキソランを重合の進行と共に加えていくと、均一な組成の共重合体がえられる。
森田 洋右; 石垣 功; 西村 浩一; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 23(11), p.3411 - 3420, 1979/00
被引用回数:11,3ジオキソランとテトラオキサンの固相共重合において、得られた重合粒子から未反応のモノマー及び生成した不純物を除く方法を検討した。まず、種々の溶媒によって未反応のテトラオキサンを除く方法が検討されたが、本系のテトラオキサンは昇華性があることを利用し、単に重合系を減圧にすることによって、容易に除くことが出来ることが判明した。また、生成したポリオキシメチレンを劣化させる不純物はガス状アンモニアと重合粒子を数分接触させることによって中和されることが見い出された。これらの結果、ポリオキシメチレン樹脂に関し、まったく新しい固相共重合製造工程が提案された。即ち、本固相共重合終了後直ちに、アンモニアガスと重合粒子を接触させただけで、エクストルーダー等により直接ペレット化する方法である。
森田 洋右; 石垣 功; 渡辺 祐平; 荒牧 輝夫*; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 23(11), p.3421 - 3426, 1979/00
被引用回数:01,3ジオキソランとテトラオキサンの固相共重合において、得られたポリマーを成型しその機械的物性を測定した。共重合体の物性は分子量分布及び共重合組成に大きく影響されることが判った。1,3ジオキソラン及びメチラールの重合系への添加方法を種々に変えて、共重合体の物性を変化させた。この結果、重合の進行に従って、1,3ジオキソランやメチラールを添加していく連続添加方法によって得られた共重合体の物性は、すでに市販されているデルリン500及びジュラコンM90の中間の性質を示した。
石垣 功; 森田 洋右; 西村 浩一; 森下 憲雄; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 23(11), p.3383 - 3394, 1979/00
被引用回数:2ヨウ素を開始剤としたテトラオキサン-1,3ジオキソラン-メチラール系の固相重合により得た共重合体の分子量分布をGPCにより測定し、体系の反応機構を考察した。共重合体の分子量分布は、1,3ジオキソラン(DOL)-メチラール(MAL)溶液の系への添加方法およびポリマー粒子の大きさに強く依存することがわかった。DOL-MAL溶液を反応系に1度に添加した物合には、ポリマーの分子量分布は低分子量側と高分子量にピークを有するブロードな分布曲線を与え、一方、反応の進行に応じて分割するか連続的に添加した場合には、分布曲線は単一ピークになった。また、DOL-MALを1度に添加した物合にはポリマーの粒子の大きさにより分子量分布に差が生じたが、分割または連続添加系では粒子依存性は少なく均質なポリマーが生成していることが判った。これらの結末から、本系では反応はテトラオキサン結晶の表面から内部へと進行していることが示唆された。
森田 洋右; 石垣 功; 渡辺 祐平; 大久保 浩; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 21(3), p.723 - 733, 1977/03
被引用回数:6ヨウ素を開始剤として用いたテトラオキサン-1,3-ジオキソラン-メチラール系固相共重合の重合機構を、ガスクロマトグラフ,走査型電顕,DSC,GPC等を用いて研究した。本反応系中における1,3-ジオキソラン消費量の経時変化をガスクロマトグラフにより追跡した結果、共重合反応のごく初期の段階で1,3-ジオキソランの大半が消費されることから、1,3-ジオキソランの反応活性点への反応性がテトラオキサンのそれに比べて、かなり大きいことが示された。また、走査型電顕,DSC,GPC等の結果は本系固相共重合がテトラオキサン結晶粒子の表面から内部へと反応が進行していることを示した。即ち、本固相重合では、コア状に重合反応が起っている。以上のことから、本重号系においては、テトラオキサン結晶粒子内部への1,3-ジオキソラン-メチラールの拡散の不均一性とモノマーの反応性の相違が、生成したポリマーの諸物性に大きな影響を与えることが見い出された。
石垣 功; 森田 洋右; 西村 浩一; 横大路 誠*; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 21(3), p.735 - 748, 1977/03
被引用回数:5ヨウ素を開始剤としたテトラオキサン-1,3-ジオキソラン-メチラール系固相共重合を15lのニーダー型重合機を用いて研究した。本報では、1,3-ジオキソラン-メチラール混合液の反応系への添加方法とポリマーの収率曲線,熱安定性,及び分子量との関係を詳細に検討した。この結果より、上述の混合液を重合反応の進行に併せて数回に分割するか、あるいは連続的に添加した場合には、熱安定性及び分子量がほぼ一定のコポリマーが生成することが明らかになった。本系の反応機構についても考察した。